第36回 読売新聞社杯全日本選抜競輪

郡司浩平/ SS 99期 神奈川

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HERO STORY

甲子園の夢を絶たれた男が競輪界の頂点へ

野球少年郡司浩平

1990年9月4日、神奈川県横浜市で生まれた彼は、物心が付いた頃から野球に打ち込んだ。そして全日本リトルリーグ野球選手権大会で優勝して頂点に立ち、人生初の「HERO」となった。その後、高校野球の名門“Y校”こと横浜市立横浜商業高等学校へ進むが、甲子園出場の夢を叶えることはできなかった。人生初の挫折…。

競輪の道へ

将来の目標を見失った彼は、父であり競輪選手であった郡司盛夫に弟子入りを志願する。トレーニングは想像を絶するキツさで、競輪に面白さを見出すことはできなかった。だが、師匠となった父に誓い、選手になると決めたからには諦めるわけにはいかなかった。必死の練習の末、2009年に日本競輪学校(現・日本競輪選手養成所)へ入学。在校競走成績10位で卒業し、2011年にホームバンクの川崎競輪場でデビューした。2013年にS級へ昇格し、2016年に和歌山競輪場で記念初優勝。2017年の第1回ウィナーズカップ(G2)にて、ビッグレース初戴冠を果たす。しかし同年、翌年のKEIRINグランプリ出場はならなかった。

GPへの想い

2019年の第35回共同通信社杯(G2)で2度目のビッグ優勝。この年にGP初出場を叶えるが、何かが違った。出させてもらうのではなく、G1を獲って出たい。
昨年、第62回競輪祭(G1)にて“競輪王”となり、それは成された。地元・神奈川県の平塚競輪場で開催されたGP出場。優勝が期待されるも、結果は9着。人生で幾度めかの挫折…。だが、彼はもう違った。ようやく1人の競輪選手になったと実感している。競輪の面白さもわかっている。だからこそ、今年2月の初G1、全日本選抜競輪で優勝。ホームの川崎に錦を飾り、師匠である父と涙して、早々にGP出場を決めた。あとはもう、年末に勝つだけだ。舞台は静岡、南関東地区。地元で勝ってこそのエースならば、競輪界の頂点に立ち、再び「HERO」となる。